【きょうの料理】土井さんからレミさんまで
きょうの料理「コーンフレークス」の回
8月3日放送のきょうの料理。
この日は、土井善晴さんと後藤さんのお二人が、えびのコーンフレークス揚げと角切りトマトのサラダ、トマトとしらすの三杯酢を紹介していました。
料理名から察していただけるかと思いますが、土井さんはなぜかコーンフレークではなく、「コーンフレークス」という呼び方をされます。複数形だからこの呼び方の方が正しい気もするし、「コーンフレーク揚げ」より「コーンフレークス揚げ」の方が、エビにコーンフレークを何枚もまぶす感じが表現されているように思えてきました。サクサクしてて美味しそうなコーンフレークス揚げ、一度試してみたいですね。
家庭料理は、ふぞろいでいい
トマトを色々な大きさに角切にしながら語る土井さん。
「(大小のトマトが)それぞれに美味しくしてくれるわけですよ。
ふぞろいを許してくれるのは家庭料理だけです。」
土井さんの料理と言葉には、いつも家庭料理ならではのよさ、あたたかさが垣間見える気がします。大きさがばらばらで揃っていなかったり、形が整っていなかったり。そこがまた家庭料理の風情かなと思います。
貴重な土井さんの駄洒落回
今回は、珍しく土井さんが駄洒落を言うレア回だったんですよ。
コーンフレークスあげを網にとりながら、
後藤さんに丁寧に駄洒落をなげる土井さん。
「わーっとあがっているときには、だんだん興奮、こーんふれーくす、コーンフレクスしてくるんです」
テレビを見てたわたしも思わずふふってなりました。
駄洒落はいつも後藤さんの担当なので、土井さんが積極的にかましてくるのは珍しいのです。駄洒落のふりまで手料理みたいに丁寧なのがポイント。
「先生無理なさらなくても、、
恥をかくのはわたくし一人で大丈夫ですから」
後藤さん、すかさずフォロー。
「ほんまやで
よう頼んますわ」
照れ笑いの土井さん。
そんな会話が繰り広げられていました。
この微笑ましさを誰かに伝えたくて、思わずここに文章化したのですが、番組の空気感をうまく伝えられないのが残念。。わたしの表現力。。
お二人のやりとりから見えるのは、料理は単なる家事とか、ご飯を作る作業だけではなくて、一種のコミュニケーションにもなりえるということです。ほかの料理番組のアナウンサーや進行役の方と、料理人のやりとりもまさに。料理を通したコミュニケーションを楽しめるというのが、料理番組を好きな理由のひとつです。
料理番組がもつ面白さ
料理番組は好きですか?
わたしはNHK「きょうの料理」を見るようになってから料理番組のイメージが変わり、ハマって録画するまでになりました。
わたしが好きな料理家でいうと、土井善晴さんのほか栗原はるみさんや平野レミさんがそうで、こちらの方々の「きょうの料理」も、それはもう本当に面白いんですよ。
まず、料理人の料理する手を見られること。なかでも、わたしは包丁の使い方を見るのがとても好きです。包丁の使い方以外にも、フライパンの使い方とか。料理の仕方を学べるのはもちろんですが、料理家さんそれぞれの包丁さばき、フライパンの振り方に見とれます。
ほかにも、番組内で繰り広げられる会話から、人柄や料理に対する思い、考え方が見えるのも楽しい。
平野レミさんの調理法
包丁の使い方でふと思い出したのが、平野レミさん。レミさんて、パクチーみたいな葉物を細かく切るとき、包丁でまな板を叩くような感じで「タンタンタンタン‼︎‼︎」てするんですよね。そんな包丁の使い方もありなのか、、!?とびっくりします。
ほかにも、ボウルでにんにくを「ガン!」て潰したりとか、レミさんはいつだって豪快。
ブロッコリーを立たせたレシピも話題でしたよね。あさイチの。マツコ知らない世界でこのときの映像が紹介されたときには、「(小房にせず丸ごと使うことで)ブロッコリーが喜ぶと思ったの」とおっしゃってて、豊かすぎる感性に感服しました。
そんな、感性豊かで発想力あふれるレミさんのレシピは斬新で、インパクト大。レミさんが出演されている番組は、料理番組なのにバラエティ並みに笑える、特別なジャンルの料理番組です。
これは余談ですが、レミさんのキャッチーなレシピ名すきです。「ごっくんコロッケ」にはじまり、「食べれば〇〇」とか、「アボカドあっちっチーズ」とか。
さいごに
平野レミさんが出演されている番組は言わずもがな、料理番組はきっと思ってるより楽しいものだから、少しでも料理に興味がある人、最近料理を始めた人にはぜひ見てほしいと思います。
思うま まに書いてたら、土井さんの話にはじまり、なぜかレミさんの話でおわりました。尊敬してやまない大好きなお二人なので、いつか共演しないかなとひそかに願っています。
ちなみに、エビのコーンフレークス揚げは8月号のテキストに載っています。
なすおかずを中心に、栗原さんの豚しゃぶなど夏らしいレシピが満載の7月号もおすすめです。
ついに、冷蔵庫にメモを貼った
久しぶりに、休日を家で過ごした
外に出たのはスーパーに行ったときだけ。家で家事したり料理したり、ゆっくり過ごせました。
朝から洗濯機を2回まわして、布団を干しました。今日は暑くて、青々した空に入道雲がマンションの向こうに見えたりして、夏らしい空模様でした。休日に、青い空にはためく布団を見るのが好きです。はせさん(はせおやさいさん)も、そうしてコーヒーを飲むのが好きってブログかツイッターでおっしゃってたような。そんなことしながら、社会人の休日って悪くないなぁ、というより、むしろよいなぁと思っています。
買い物にも行って、久しぶりに料理をしました。やっぱり料理楽しい。
冷蔵庫メモを貼ることにした
そして今日から、冷蔵庫の中身メモを貼ることにしました。
あまりに野菜をだめにしてしまうことが多くて、そこからしばらく料理をしてなかったので。。こうしておけば、数日料理しない日が続いても忘れないし、もったいない意識で料理もするし、だめにすることはなくなるはず。
しなしなになったなす、形をとどめられなくなったきゅうり、先が黄色っぽくなったねぎ、水っぽくなったもやし、、、
思い返せば、結構な数を捨ててきました。今までだめにしてしまった野菜のことを思うと悲しい。生産者の人にも申し訳ないです。。
「こんなところにネギおいたっけ」と思ったら玉ねぎだったこともありました。「玉ねぎからネギ生えてきた!」って思って、思わずひとりで笑って、写真まで撮ってしまったという。ネット情報によればこの状態でも食べられるらしいんですが、切ってみたらスカスカだったか何かで、結局捨ててしまいました。もうこんな風にはしないぞ。
買い物行って、冷製パスタ作って、録り溜めてた料理番組とかバラエティとかを見て。最高の休日でした。土井善晴さんのエビのコーンフレークス揚げの回、面白かったのでまた別途書きます。
今日のお昼ごはん。料理名は、底の見えない自家製野菜の冷製パスタ。おばあちゃんがくれたトマト、みずみずしくて美味しかったです。やっぱり新鮮な野菜がいちばん。
大学生の頃を思い返すと、休日の価値をなんもわかってなかったなぁと思います。早起きも、全くと言っていいほどできなかったですし。午前中に洗濯して、青空にはためく布団を見る幸せなんて、到底理解できなかったでしょうね。当時は洗濯するのなんてお昼とか午後なことが多くて、休日は今よりずっと短かったです。
出掛けない休日だってこんな幸せな時間を過ごせて、社会人って楽しいよ。と当時のわたしに教えてあげたい。そしてこれからのわたしには、もっと家事をてきぱきこなせるようになってもらいたいものです。
追記
最近もう一度、『この世界の片隅に』を見たいと思っています。できれば映画館で。最初に見たとき感想をブログに書こうと思ったのですが、結局書けずに終わってるのもあって。 自分のなかで、もう一度整理したい気持ちが湧いています。
さっきふと今日の日付に気がついて、『この世界の片隅に』ですずさんが料理をしているシーンや、「(この世界がどんなことになっても)お前だけは普通でいてくれ」という台詞、すずさんが守ろうとした家や日常と、今日の自分の一日が重なりました。今日という、なんでもない普通の一日。そんな普通を、これからも守っていけますように。
海の日らしく湘南T-SITEへ行きました
海の日らしいお天気だったので出かけた
下書きにずっと残ってた。どれほど前の話やねんという感じですが、せっかくなのであげます。
海の日にお母さんが地元に来てくれて、湘南T-SITEにいってきました。
毎月第3火曜日にやっているらしい、湘南蚤の市。7月は海の日と合わせて2日間の開催だそうです。
アンティークを中心に、衣類や園芸品、ドリンク、スイーツなど県内外から色々なお店が出店していて、賑わっていました。駐車場スペースを使用していてこじんまりとしているので、ひとつひとつ、ゆっくり見て過ごしました。
北欧アンティークを扱うお店が素敵でした。
こちらは、普段は長野の松本でやってらっしゃるお店。
また違うお店だったのですが、わたしはアンティークもののロイヤルコペンハーゲンのお皿を買いました。
深みのあるブルーに見惚れてしまって、悩んだけど、結局買った。この綺麗さには敵いませんでした。
てらおかさんの個展もいけた
今回T-SITEに行きたかったのは、てらおかさんの展示を見に行きたかったから。やわからなタッチの犬の絵で有名な方です。
てらおかさんを知ったきっかけは、たしかラブリーサマーちゃんのプロフィールのイラストを描いてらっしゃったところから、かな。そこからずっと好きで、目白の個展に続き、地元湘南T-SITEで絵を見られることをとても幸せに思います。
てらおかさんの絵を見てると、心がほんわかするんですよね。人の心に残るイラストを描けるってすごい。たしかわたしと同い年くらいの方なのですが、こんな風に人を幸せにできるのをとても尊敬するし、かくいうわたしは、という気持ちも少しあったりします。わたしも自分の行動で、自分の書き言葉で、誰かを幸せにできたらいいな。
てらおかさんの犬トートと、サチモスのCDが並んでるのを見て、何だか嬉しくなってしまいました。 犬トート買って、旅行とか、たまに会社に行くのに使ってます。てらおかさん、幸せな気持ちをありがとうございます。。
さいごに、わたしと犬トートとカピバラ。
明月院の紫陽花を見に行ったよ
久しぶりの更新です。
土井善晴さんと佐藤卓さんの講演会の文字起こしをしていて、印象的だったことを少しブログで紹介できればと思っていたのですが、文字起こしが進まず、記事にできていません。
もう講演会から1ヶ月経ってしまうから、今週末には記事にしたいです。
本題ですが、鎌倉の明月院にいってきました。
※金魚はにせっこ。本物ではありません。
先日の土曜日は雨が降ったりやんだりの天気で、曇り空としっとりとした空気に紫陽花がよく映えていました。
満開の時期は終わっていたけれど、まだ枯れていませんでした。
明月院といえば、この風景が有名ですよね。
人が多くて並んでて、今回写真を撮るのは諦めました。この写真は昨年の5月に撮ったものです。
鎌倉には紫陽花スポットがいっぱいあるので、梅雨の時期のお出かけにはもってこいです。
御霊神社の鳥居の前にある踏切からの風景。江ノ電と紫陽花を一緒に見られることで人気です。
雨が続くと気持ちが落ち込んでしまうので梅雨は苦手なのですが、雨模様のした見る紫陽花は本当に綺麗で、梅雨も悪くないなって思えます。それぞれの季節を五感で感じつつ、いいとこを見つけつつ、生きていきたいなと思います。
【一汁一菜】土井さん風にお味噌汁を作ってみた
土井さんが提唱する一汁一菜
話題の本、土井善晴さんの「一汁一菜でよいという提案」。ようやく読むことができました。
土井善晴さんが提唱する一汁一菜とは、ご飯と、お味噌汁と漬物という食事のことです。土井さんによれば、具沢山のお味噌汁は、それだけで充分おかずを兼ねるものだそう。そのため、料理の基本はご飯とお味噌汁があればそれでよいというのです。
一汁一菜の柱、お味噌汁の作り方
一汁一菜の柱となるのが、具沢山のお味噌汁。実際に作ってみました!
⑴ 具材を用意する
具材は冷蔵庫に入ってるもの、なんでもいいんだそう。わたしは冷蔵庫にあった野菜と、美味しいだしが出そうなかつお節を出しました。
土井さんは味噌汁の具材として肉や魚介、油揚げ、卵などいろいろなものを挙げてらっしゃいます。うま味の強いベーコンやハム、煮干しなどもおすすめ。
⑵ 具材を切る
具材を食べるのにちょうどいい大きさに切ります。かつお節はそのまま。
刻んだりちぎったり、切り方も自由です。
⑶ 具材の分量をお碗に入れてはかる
お味噌汁に使うお碗山盛り一杯で、一人分。まさに目分量だけど、一人前が目に見えてわかりやすいですね。
今回は朝夜分作ったので、お椀二杯分ほどになりました。
⑷ 具材を鍋にいれる
具材とかつお節を、どーん!
⑸ 水の量もお碗ではかり鍋にいれる
今回は夜と朝の分用意していたので、お水もお椀二杯分。
⑹ お味噌を溶かし入れる
具材が煮えたら、味噌を入れます。薄かったら味噌を足す、濃かったら水を足すと調整すればOK。具沢山の味噌汁は、煮込むと味がなじむそうです。
⑺ 完成!
お椀によそって、ご飯と一緒にいただきます。
仕事で遅く帰った日でも、20分もあれば具沢山のお味噌汁をいただける幸せ。野菜たっぷりだし、あったかい汁物なので満足感があります。お味の方は、かつお節のだしと野菜のうまみを感じられる優しい味わい。手作りのお味噌汁は想像以上に美味しくて、ほっこりしました。だしが出る素材を入れたのがよかったのかも、と個人的に思います。あとは、手料理であるということがさらに料理をおいしく感じさせてくれます。
ちなみに、ご飯はラップして冷凍していたもの。そうすることで、お疲れの夜でもお味噌汁に合わせてすぐに出すことができます。その日その時に炊く方が美味しいのは承知のうえですが、、遅くまで頑張った日には、これでいいのです。
料理をすることは、自分を大事にすることかもしれない
「一人分のお味噌汁を作るなんてめんどくさい」そう思って、わたしは今まで自分一人分のお味噌汁を作る機会は多くありませんでした。自分ひとりのための料理となると、時間や手間をかけたくないって思ってしまって。
でも、手間ひまかけるだけが料理じゃない。料理って、気張らずもっと自由でいいんですよね。
お椀でざっくりと具材や水の量をはかったり、具材の種類も切り方も自分の感じるまま、そして見栄えも気にしない。手間ひまかけない手作りのお味噌汁に、疲れた身体と心が癒されました。
そこで気がついたことが、自分のために料理をすること、それ自体にすでに意味があるということです。野菜を切り、煮て、味噌を溶かし入れて、お椀によそって。その過程ひとつひとつが、それをいただく自分のためになっています。自分のために料理をすることは、自分自身をいたわることでもあるんですね。そうしてできた手作りのご飯をいただくことは、わたしにとって精神の安定にもつながっています。
一汁一菜は、料理をぐっと身近なものにしてくれるだけでなく、自分を大切にする手助けをしてくれるものでもあるのです。
というわけで、自分のためだけに料理をするのも悪くないな、と思うようになりました。
harumi's 3周年アニバーサリーフェアに行った
harumi's 3周年アニバーサリーフェア@目黒区碑文谷
5月26日(土)に、碑文谷のharumi'sで開かれていたイベントに行ってきました。harumi'sに行くのはこれが初めてです。
harumi'sのレストラン
白を基調としたレストラン店内は太陽の光がよく入り、明るい雰囲気。入るとすぐ、キッチン用品や雑貨、おしゃれなパッケージのジャムなどが並ぶスペースがありました。NHKのきょうの料理でおなじみの、栗原はるみさんの自宅の雰囲気そのまま。
5月26日、27日限定でビュッフェをやっていてて、店内はお客さんでにぎわっていました。外で待ってる方もけっこういらっしゃいました。
そして!その日は栗原はるみさんが!お店にいらっしゃいました!!!ふつうに、それはもう自然に。栗原さん、気さくにお客さんさんとお話されていました。テレビとかで見るより小柄な印象で、でも明るくにこやかな雰囲気はメディアで見るままでした。
結局話しかけられなかったのが心残りです。。次お会いすることができたら、「栗原さんのおかげで料理楽しくなりました」「栗原さんのレシピで作る生姜焼きが好きです」くらいは伝えたい。。「わたしもにんじんの千切り好きです!」はさすがに変かなとか、勝手に妄想をふくらましております。
併設ショップ
併設されているショップでは、キッチン用品や陶器、お米などいろいろなものが割引価格で販売されていました。他にも、栗原さんのコレクションの展示があったり。
素敵なデザインの陶器がたくさん。
作家さんの作品も。
結局、わたしはキッチンタオルを買いました。ちなみに、これが初任給で初めて買ったものになりました!嬉しい!
野菜やハーブも
イベントに合わせて、お花屋さんがハーブを出店してました。バジル欲しかったです。近い将来、ハーブ育てたいですね。
栗原さんと親交のある愛知の田中さんという方の野菜も。野菜がつやつやしてました。
テイクアウトしたご飯でピクニック
わたしはビュッフェには行かず、テイクアウトを利用しました。とってもいい天気だったので、碑文谷公園でランチ。こちらは、なすのドライカレー、500円。安い。そして最高に美味しい。
そしてジンジャーエール。しょうがの味がしっかり効いていて美味しい!と思ったら、高知の春野から出ているジンジャーエールでした。高知県にショップがあるらしいので、いつか行きたいです。
アマゾンでも売ってました。ぜひお試しあれ。
地元素材を使った商品をブランディングに力をいれて販売するの、流行ってますよね。地元の色を感じられる商品っていいなと思います。その土地ならではってだけでも魅力的だけど、こういう類の商品はパッケージデザインが素敵で、つい手を伸ばしてしまいます。
というわけで、harumi'sに行ったお話でした。ふだんレストランとしてやってるみたいなので、渋谷周辺でのんびりランチしたいときにはまた寄りたいな、と思います。
【一汁一菜】土井善晴さんゲスト回のクロ現
クローズアップ現代「一汁一菜に1分料理動画!食卓“簡単”進化論」
5月11日(木)、土井善晴さんがゲストのクローズアップ現代。土井さんが提唱する一汁一菜や、現代における料理のあり方について考えさせられる回でした。
NHKきょうの料理にみる家庭料理の変遷
番組冒頭では、家庭料理の変遷を「きょうの料理」を通して振り返っていました。
高度経済成長期、家庭料理は「手間ひまをかける」ことに重点がおかれていました。例えば、土井善晴さんのお父さんにあたる土井勝さんは、料理番組で「一汁三菜」「一汁四菜」を提唱しています。しかし共働き世代が増えていくにつれ、料理=大変なもの、というイメージが世間に浸透していくことに。そこで、時間や手間を省ける料理レシピ、料理番組が求められるようになりました。クロ現では平野レミさんの「20分で晩ごはん」、ケンタロウさんの「10分ごはん」の映像が紹介されていました。現代の料理では、いかに簡単に作れるかが重要視されているんですね。また、インスタ映えするかどうかというSNSの時代ならではのポイントもあります。その他今のブームとして、ワンプレート皿や作りおきが紹介されていました。
そんな現代における一汁一菜について、土井さんは和食のもともとのスタイルに立ち返るもの、というようにお話されていました。
一汁一菜のお味噌汁
※写真は、土井さんのお話を参考にわたしが作ったお味噌汁です
土井さんが、番組内でお味噌汁を作っていました。簡単なのでレシピというほどではないかもしれませんが、作り方はこんな感じ。
- 冷蔵庫に入っている材料を用意する(※番組で使っていた素材→パセリ、キャベツ、ソーセージ、にんじん)
- 手や包丁を使ってちょうどいいサイズに切る ※好きなように、大胆にちぎってOK
- おわん1杯に1人分の具材を入れ、鍋に移す
- おわんに1杯分の水をいれ、鍋に移す ※お好みで油を足してもOK
- 沸騰したら味噌を溶かす
- 煮込む ※煮込みうどんみたいに卵を入れてもOK
- 完成!
まるでホットドッグを作るような材料と紹介されていました(笑)ソーセージが入ったお味噌汁なんて想像したこともなかったけれど、何を入れても美味しそうに思える不思議。
出汁(だし)がなくても野菜や油のうまみで美味しくできるそうです。全ての料理は水から始まるとのこと。
材料も切り方も、自分の好きなようにすればいい。土井さんの「家庭料理は自由でいい」という言葉に救われます。
土井さんの料理哲学は、「料理は難しいものじゃないんだ」と気がつかせてくれます。
ちなみに、わたしはかつお節を入れて写真のお味噌汁を作りました。かつお節と野菜の優しい味わいで、疲れた身体にもすっと入ってくる美味しさでした。
料理を作ること、食べること
番組の最後、料理を作る人が担ってきた食事文化を守っていくというお話のあとの土井さんの言葉が印象的でした。
料理を作る人、作るということはすでに愛している、料理を食べるということはすでに愛されている。
われわれは肉体だけじゃなくて、身体も心も健康になるということです。
誰かが作ってくれるご飯がおいしい理由は、料理の腕だけじゃない、料理の向こう側にあるものなんだって、きっともう多くの人は気がついてるんですよね。